スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
医師、看護師、薬剤師の方の転職に関する情報を発信していきます。
通常、高齢者の比率が増加すれば、国家予算の
医療費を増やすのが世界の常識だが、日本は
あろうことに高齢者の増加を医療費削減の
大きな理由の一つに挙げ、GDP当たりの
医療費を他の国より抑制しているのだ。
(P.123)
一般の勤務医は、生涯賃金も、大手企業の
サラリーマンより安いといわれている。
医師の生涯賃金が低い理由の一つは、
一人前の医師になるのに10年くらいかかること
があげられる。最近は、研修をはじめて二年間は
国から資金援助が受けられるシステムに成ったが、
その2年を終えて大学の医局へ戻ると、かつての
研修医同様、タダ働きに近い待遇で、30歳前後
までアルバイトをしなければ生活できないくらい
の低収入を余儀なくされる。(P.130)
薬の価格には、日本の製薬メーカーが
世界とトップレベルの競争力を維持するため
という名目の「援助金」が上乗せされており、
医療機器の価格には、日本の貿易黒字の
見返りとして、アメリカへの「心づけ」が
上乗せされているからだ。(P.132)
病院が購入する薬や医療機器は、
国が定めたさまざまな規制によって、
世界一高いレベルに設定されている。
欧米の通常価格の3倍くらいの値段で
買わされているものさえある。(P.132)
日本の病院はいわゆる「薄利多売」を余儀なくされている。
そのため、短時間で多くの患者さんを診なければ、
病院の経営は成り立たない。それが結果的に患者さんの
満足度の低下につながるとともに、医療スタッフの
労働環境の悪化、ひいては医療の安全を揺るがす原因にも
なっているのである。(P.136)
在宅療養支援診療所とは、24時間365日体制で
在宅診療を行う診療所が優遇される制度のことだ。
厚労省が、終末期医療の中心を病院から地域の診療所へ
移し、医療費の大幅削減を狙うために打ち出した措置である。
(P.139)
周囲の医療機関とうまく連携がとれなければ、
日中の診療を終えた後、夜中じゅう回診に歩き
回ることになる。
(中略)
これでは報酬が増えても、勤務医以上に厳しい
労働条件となり、医師の体力がもたない。
(P.139)
各国の医療費の個人負担(成人患者自己負担)を比較
すると、日本は入院・外来の区別なく医療費の3割負担
(国民健康保険の場合)となっている。
一方、イギリス、カナダは全額給付で「個人負担なし」。
イタリアは外来が全額給付で、入院は検査の一部のみを
自己負担するだけである。(P.141)
社会保障よりも公共事業が大切、これが
日本政府の答えなのである。(P.147)
Author:医師看護師薬剤師の味方
藤巻 隆(ふじまき・たかし)と申します。
私のメインサイト 本当に役に立つビジネス書 をご覧になったことがあるかもしれません。
今年2013年4月16日で、立ち上げてから12年目を迎えます。
今度は、医師、看護師、薬剤師の方の転職を支援するためにブログを立ち上げました。
より条件の良い職場に移りたいとお考えの方は、一般企業に務められている方も、医師、看護師、薬剤師の方も同じです。
さらに、医学に関するいろいろな情報を掲載し、ブログ閲覧者に資することを目指します。
建設的なコメントを希望していますが、有益なコメントであれば、厳しいご意見もお受けします。
あなたとともに私も成長し、このブログが定評を得るようになれば、パーソナル・ブランディング(自分ブランド力)を高めることができます。
どうぞよろしくお願いします。